※2020年3月のコロナ騒動以降、見学ギャラリーからのルートは、進入が厳しくなっていますのでご注意下さい。
2018年10月にオープンした豊洲市場、連日、多くの観光客が訪れています。
2019年5月GW、遅ればせながら、私も初めて行ってきました。『見学者』として、お決まりのルート(各種ギャラリー→魚がし横丁→各種飲食店舗)をひと通り楽みました。
訪問して強く感じたのが、『えっ、お魚買えないの!?』です。。。
そう、豊洲市場の一般的な見学ルートでは、お魚は買えません。魚がし横丁には、プロ向けの各種ショップがありますが、新鮮なお魚は売ってない。
あたしが行きたいのは、見学ギャラリーの窓から見えるあそこっ!そう、仲卸売場に行きたいんです!!
大のお魚好きとしては、市場の活気を感じながら、新鮮なお魚を買ってみたい…!そこで、体を張って突撃取材してきました。
諸々注意点はありますが、結論から言うと、一般人でも、豊洲市場(水産仲卸売場)で、お魚を買えます!!
現状
一般客の買い物、『ダメじゃないけどダメ』!?
公式見解
まず、 仲卸売場での一般客の買い物は、禁止されていません。
豊洲市場(正式名称:東京都中央卸売市場)の公式HPでは、『一般客も買い物できるけど、沢山じゃないと売ってくれないよ』と注意喚起しているだけで、『一般客は仲卸売場に入らないで下さい』とも『買い物禁止です』とも言っていません。
警備員と看板による入場規制
しかしながら、仲卸売場の進入経路には、『関係者以外立ち入り禁止』の看板と警備員が立ちはだかっています。無視して入ろうとすると、『見学はできません!』と警備員に止められてしまいます…涙
公式HPでは禁止されていないのに、看板と警備員にはNGと言われる…。 一体、どういうことなんでしょう!?
一般客(買出し人)の入場はOK!!
『ダメじゃないけどダメ』…つまりこれ、『一般客(見学者)はNGだけど、一般客(買出し人)はOK!!』ということなんですね。
だから、進入経路で警備員にブロックされたとき、『(見学ではなく)買出しでーす。』とナチュラルに言うと、『はい、どーぞー』とナチュラルに通してくれます。笑
グレーな状況
以前の築地市場では…
築地市場では、建物の構造上、一般客も仲卸売場への進入が容易であったことから、規制や管理が行き届かず、一般客の買い物は黙認されていました。年末になると正月の食材を求めて、アメ横並みに一般客でごった返すほどでした。
入場規制反対の仲卸業者も多数
仲卸業者の中には、一般人への販売も貴重な収入源であり、厳密に進入規制することに異を唱える方々も多くあります。
衛生面や安全面の問題
その一方で、一般客が際限なく売場に進入すると、衛生面や安全面の問題が出てくることは否めない…。 結果、『一般客(見学者)はNGだけど、一般客(買出し人)はOK!!』というグレーな状況にしているのかと思います。
お魚を買う方法
前置きはこのくらいにして、実際にどうやって魚を買うのか説明します。
場所
大量の新鮮なお魚さんが鎮座するのは、水産仲卸売場棟1階の仲卸売場です。一般の見学者が通る見学ルート(ギャラリー、各種飲食店)は3階ですが、そこから下に降りた1階にあります。
アクセス方法
一般客が仲卸売場に進入する経路は、主に2ヶ所あります。
正門北
一つは、正門北の交差点を右に曲がった警備員室の脇です。
ここを降りて、駐車・物置スペース(?)を挟んだ警備員室の脇に入口があります。
もしも、ここで警備員さんに止められたら…。そう、合言葉は『買い出しです』!
見学ギャラリーエスカレーター
もうひとつは、見学ギャラリーの途中にあるエスカレーターです。
このエスカレーターを4階に上がると魚がし横丁ですが、1階に下がると仲卸売場です。
ここでも警備員さんに止められますので、しつこいですが、合言葉は『買い出しです』!
この経路で進入する場合、もう一つ注意点があります。それは、『一般見学者』のIDをもらわないこと。見学ギャラリーの入り口で、係員が『見学者はこれを首から下げてくださーい』と言って、『一般見学者』のIDを配っていますが、それをもらわないで素通りして下さい。これをもらうと、自ら買い出しではないと宣言することになりますので。
素通りしようとして係員に止められたら…はい、ここでも合言葉は?そう、『買い出しです』!
時間
仲卸売場は、早朝~昼前11時頃までやっています。
早朝はプロの買出し人がメインですので、仲卸の人たちは一般人の相手をしてくれません。プロの買い出しがひと段落して、一般客を相手してくれ易くなる8時過ぎくらいがオススメです。
11時過ぎには完全にシャッター街になります。
価格表示
仲卸売場には、大小400程度の店舗が軒を連ねています。
それらの中でも、個数単価を表示している店、kg単価のみ表示している店、何も表示していない店など色々あります。ほとんどの店が現金払いになりますのでご注意を。
個数単価を表示している店が一番買い易い。
kg単価での販売。どのくらいの大きさで何gくらいなのか、という感覚は持っていた方が良い。この鰺で500g×2,000円/kg=1,000円。
価格表示無し。勇気を出して、『これいくら?』と聞いてみましょう。大抵、kg単価で答えてくれます。
注意点
入れば誰もが感じると思いますが、ここはプロの仕事場です。ターレでモノを運ぶ人、陳列を整理する人、電ノコでマグロを解体する人などが行きかいます。『プロの仕事場にお邪魔している』という意識を持って入るべきと思います。
具体的には以下のようなことに気を付けるべきかと。
無駄に動き回らない。
入ったら買う。
逆に言うと、買うつもりがないなら、買出人として入るべきではないと思います。
子ども連れや観光客は、築地魚河岸がおすすめ。
緊張感があり、危険を伴う仕事場なので、子連れや観光目的での入場は控えるべきかと。そのような目的であれば、築地市場の閉鎖に伴ってオープンした築地魚河岸がおすすめです。
ここは一般客をターゲットにして作られた場所なので、小うるさいことをあまり気にせずに楽しめます。また、プロの買出人にも利用されているくらい新鮮な魚が揃います。
それでは皆さんが、新鮮なお魚さんと出会えるのをお祈りしております♪
くれぐれもターレにお気を付けください 笑
【首都圏魚河岸マップ】